お正月や年末にはどうするんだっけ?と迷うことが目白押し。
伝統行事や、おつきあいのマナーってあったような・・。
今さら恥ずかしくて人に聞けないけど知っておきたいなぁ・・。
そんなドキドキな疑問を解決しちゃいましょう!
記事の内容
年末や、お正月にすることって何?といった疑問をズバリと解決することができます。
まとまった休みがとれるお正月ですが、サービス業の方などは仕事という方も増えていて、お正月気分を味わうこともなく過ごされる方も少なくありません。
休みがとれる方、とれない方、様々な過ごし方があります。
とはいえ、お正月や年末にはマナーが存在します。
「お正月にすることやマナー、雑学」を知っておくことで、いつもより数倍も楽しむことができるので参考にしてください。
目次
お正月にすることって何?34個の疑問を解決
お正月や年末になるとなんとなく慌ただしくなってきます。
でも、お正月にすることのポイントを押えておくとドキドキせずに過ごすことができますよ。
毎年やってくるお正月ですが、その中でも疑問に思うことが多々あります。
例えば次のようなことです。
- 着物にまつわること
- 初詣のこと
- 年賀状のこと
- おせちについて
- 飾り付け
今回は上記のような年末からお正月にすることを中心に34個のマナーや疑問を解決していきますね。
何か一つでも家庭で取り入れられることがあるかと思いますので少しでも知っておきましょう!
鏡もちってどこにどうやって飾るの?
三方にのせて床の間に飾りますが、丸盆を利用してリビングに飾ってもOK。
正月飾りに欠かせないのが鏡もちですが、いざ飾ろうとすると飾る場所や飾り方にあいまいなことがいっぱい。
ひと通り正式な飾り方を知っておくと、たとえ略式で飾る場合もあまり迷わなくてすみますよ。
鏡もちは、神の象徴とされる円鏡をかたどった丸もちを、「三方と呼ばれる白木の台にのせて飾るのが正式」です。
また、もち飾りとして、だいだい、ゆずり葉、裏白、昆布などさまざまな縁起物の飾りを施します。
ポイント
できれば床の間に飾りたいところですが、玄関やリビングでも大丈夫です。
三方のかわりに丸盆に半紙を敷いて飾るのも一案ですよ。
鏡もちの上に飾るのは普通のミカンでもいいの?
「だいだい」が正式ですが、なければミカンでもかまいません。
伝統的なもち飾りとして、鏡もちの上にのせるのは「だいだい」が正式です。
だいだいは、実っている実を落とさずに翌年の若い実をつけるので親子代々、子孫繁栄の縁起をかついで飾られるようになりました。
ポイント
また鮮やかな黄色が強い生命力を表すともいわれていますが、だいだいが手に入らなければ、ミカンで代用しても大丈夫です。
同様に子孫代々を意味する「ゆずり葉」を添えると、より趣が増します。
お正月に飾るお花に決まりはあるの?
縁起物の松に、実ものや花を添えると華やかさを演出できます。
ちゃんと生けなきゃと思うと気後れしてしまうのが、お正月の花。
でも「床の間に飾る場合には決まりごとがいくつかありますが、玄関やリビング、食卓などに飾る花は、お正月らしい松などを使って、気軽に楽しんで大丈夫です」
松は長寿の象徴とされ1、2本使っただけでも、お正月らしい改まった印象になります。
ポイント
また「千両や万両、そして梅もどき」など、実が子孫繁栄を意味する縁起物の技を添えると、さらに新春らしいアレンジになります。
小鉢や徳利など身近にある和食器を花器に利用すれば、いつもと違った表情の花飾りが楽しめます。
年越しそばってどんなそば?いつ食べるの
ざるでもかけでもお好みで。大晦日の夕食から夜にかけて食べるのが一般的です。
お正月の準備を整えてからいただくのが年越しそば。
そばのように細く長く生きるという願いが込められています。そばであれば暖かくても冷たくても、食べ方は自由です。
この風習は江戸時代からといわれ、すぐに食べられるそばは、何かと気ぜわしい大晦日の夕食にはピッタリだったようです。
ポイント
除夜の鐘を聞きながら食べる風習も続いていますが、現代では31日の夕食に食べる場合も多くなっています。
掃除やおせち作りを終え、家族が一段落したタイミングで味わうのがおすすめ。
七草がゆって何を7つ入れるの?
せり、なずななど春の青菜です。揃わなければ身近な青菜を使ってOKです。
強い生命力を持つ新芽を7種類使い無病息災を願って1月7日の朝に食べるのが七草がゆ。
どんな七草かというと「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)」が一般的。
最近ではセットになって売られている姿がおなじみです。
ポイント
七草がゆには、おせち料理で疲れた胃腸を休め、不足しがちな栄養を青菜で補うという役割もあるので、手に入る野菜で代用してもかまいません。
「春菊、ほうれんそう、みつば、あさつき」などを刻んでも、美味しく利用できます。
お重はどんなものを選べばいいの?
小ぶりの三段重が使いやすくておすすめです。
お重って柄やサイズ、そして値段もいろいろで買う時に迷ってしまいますよね。
おせちには一の重から与の重までの四段重が正式です。
ただ、お重には意外にたくさん入るので、小ぶりな三段重のほうが使いやすくておすすめです。
ポイント
最近では耐久性の高い素材に漆を塗った物も多く、木製にこだわらなければこちらのほうが扱いがラクで、普段使いにも活躍します。
家にはお重が無い!おせちはどんな器に盛ればいいの?
お重にこだわる必要はありません。お気に入りの器を利用してみてください。
お客様にはお重でなくちゃダメ?と心配しなくても大丈夫です。
お重に詰めてしまうと冷蔵庫にも入れられず、意外に不便なことが多いものです。
現代ではむしろ自分が気に入っている器に食べる分ずつ盛り、残りは冷蔵庫で保存するほうが、ムダがなくて合理的です。
大皿に少量ずつ盛り合わせれば、重詰めでなくても立派なおせちになります。
ポイント
なますや黒豆など汁けのあるものは、お猪口や小鉢を利用すれば安心です。
葉らんや、笹の葉、松葉などを添えると料理が引き立ちます。
お客様用のお箸は割り箸じゃ失礼?
柳箸が正式ですが、普段の割り箸でも大丈夫ですよ。
お正月の三が日に使う橋は、お客様だけでなく家族にも「柳箸」を使いたいもの。
柳箸は両端が細く、中央が太くなっているのが特徴で、新年早々箸が折れると縁起が悪いので、丈夫な柳箸を用いたといわれています。
ない場合には普通の割り箸でも失礼にはなりません。
ポイント
上等な塗り箸よりも「使っていない、おろしたて」という意味では、割り箸のほうが格が上なのです。
お年賀にはどんなものがいいの?
おめでとうの気持ちを込めて、お菓子やお酒など相手の喜ぶものを。
お年賀は「あけましておめでとう」という新年の喜びを託すもの。
コレでなくてはいけないという品物はありません。相手の好きなもの、喜ぶものを選ぶのが一番です。
甘党の人ならお菓子や果物を、またお酒が好きな相手なら、日本酒やワイン、そして珍味などもおすすめです。
ポイント
「モノという形に変わっても、おめでとうの気持ちを表すことがお年賀の意味です」
金額よりもその気持ちを込めることが大事です。
実家や夫の両親にもお年賀の手みやげは持っていくべき?
「一緒に食べましょう」という気持ちでお菓子などを持参してみては。
たとえ身内といえども年始のご挨拶には、手ぶらより何か喜んでもらえるものを届けたいものです。
「一緒に食べましょう」と言って和・洋菓子などみんなで食べられるものを選ぶのも一案。
また同じ家族なのですから、ご両親の好みのものを前もって聞いておいて、それを用意すると喜ばれるはずです。
ポイント
親しい間柄でも大切なのはやっぱり託す心。イヤイヤだとすぐバレるのでご用心を。
お年賀を渡すとき何て言えばいいの?
「今年もよろしくお願いします」の気持ちが伝われば形式ばらなくても大丈夫です。
どんな場合でも、ごあいさつって緊張しますよね。
特に目上の方となると頭が真っ白に!なんてことも。
お年賀を差し出すときは「お年賀のおしるしでございます」という言葉を添えるのが一般的です。
でも、年始のご挨拶に出向いたこと自体がお年賀にあたるので、必要以上に形式にこだわることはありません。
ポイント
何て言うのか忘れてしまったら「今年もどうぞよろしくお願い致します」の気持ちを伝えれば十分ですよ。
いただいたお年賀のお菓子はその場で開けた方がいい?
開ける必要はありません。少し高いところにのせて、お礼を。
よく「おもたせですけど」といって、持参した品物を出される場合がありますよね。
ということは、いただいたものはすぐに開けなくちゃいけないのか?と不安になることがあります。
「本来はその場で開ける必要はありません。いただきものをしたら、棚の上など少し高いところにのせて、お礼を言いましょう」
ポイント
ただ、とても気心の知れた間柄で「これ一緒に食べましょうよ」と言われて受け取った場合は別です。
タイミングよく開けてお出しします。
お年玉は何歳くらいまであげるもの?
他人の場合は小学生までを目安に、幼児には現金よりもおもちゃや文具券を。
子供のいる家庭に招かれたとき、けっこう頭を悩ますのがこのお年玉。
お年玉をあげるのは、他人の場合は小学生までと考えるのが良いようです。
金額は必要以上に入れないようにし、幼児には現金よりも文具券や図書券、おもちゃなどをあげるようにするのがおすすめです。
ポイント
また、上司の子供にお年玉は不要。
子供といえどもお世話になっている上司の子供にお金をあげるのは失礼にあたりますよ。
年賀状っていつまでだったら出しても平気?
7日までの松の内に届くのがベスト。小正月15日を過ぎたら寒中見舞いにかえて。
新年を祝う年賀状は、やはり1月7日までの松の内に相手に届くのが1番です。
やむを得ない事情で出すのが遅れても、せいぜい15日の小正月までに届けるのが礼儀。
ポイント
どうしようと迷っている間に日が過ぎてしまうようなら、寒中見舞いにかえて出したほうが安心です。
旅行などで返事が遅れた場合も、寒中見舞いであいさつを。
「あけましておめでとう」が言えるのはいつまで?
新年のあいさつはせいぜい松の内まで。
昔は元旦から15日までを「松の内」といいましたが、現在では7日までを指して使われます。
お正月の松飾りがあるうちという意味ですから、新年のあいさつがふさわしいのもこの時期。
ポイント
たとえ年が明けて初めて会った人でも、1月の終わりになってからの「あけまして」はおかしいので「今年もよろしく」とごあいさつを。
七福神ってどんな神様?
おなじみの恵比須様をはじめ大黒天などのおめでたい福徳の神を指します。
最近よく耳にするのが「七福神詣で」
新年に七福神を祀った社寺を順にお参りし、福徳を祈るというもです。
さてその神様をご紹介します。
「大黒天、恵比須、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋」の七福神。
それぞれの神様が、長寿や財宝、学芸や清らかな心をもたらすとされ、特にお正月には七福神が縁起物として飾られる機会が多いようです。
ポイント
招き猫とともに、七福神の置物も人気で、手のひらにのるくらいのミニサイズや、宝船つきのものもあり、鏡もちと一緒に飾ってもOKです。
初詣っていつまで大丈夫ですか?
お正月三が日がベストですが7日まででもかまいません。
新年に初めて社寺をお参りするのが初詣。
新しい年の無事を願い、改まった気持ちでお参りするのですから、やはりお正月の三が日に行くのがベストですが、7日までの松の内中なら大丈夫。
除夜の鐘が打ち終わるのと同時に詣でる元朝参りも、日本では見慣れた光景です。
ポイント
また大きくて有名な社寺にこだわる必要もなく、近所の神社で、その土地を護る氏神様にお参りするのもいいものです。
神社とお寺ではお参りのしかたが違うの?
それぞれ違いはありますが、どちらも改まった態度を表して。
各社寺によって違いはありますが、神社では鈴を2~3回鳴らし、2礼2拍1礼といって、2度礼をした後、2度手を合わせ打ち、最後にもう1礼するのが一般的です。
これに対しお寺ではお参りする人の気持ちに合わせ、特に形式というものはありません。手を打ち鳴らさずに合掌します。
ポイント
神社でもお寺でも、身を清めて改まった気持ちでお参りすることが大切なので、その気持ちを態度にも表しましょう。
前の年のお守りやお礼ってどうすればいいの?
いただいた社寺へお願いすれば「お焚きあげ」してもらえます。
初詣で手にしたときは丁寧に扱っていた、お札やお守りも1年過ぎたらゴミ箱へ、なんてことしていませんか?
前年の1年間を見守ってくれたことに感謝を込めて、最後まで丁寧に扱いましょう。
たいていのお寺や神社では、古くなったお札やお守りを焼いて「お焚きあげ」してくれます。
日にが決まっている場合も多いので問い合わせをするのが安心。
ポイント
また正月飾りもお焚きあげが理想的ですが、ゴミに出す場合は紙に包む配慮を。
厄払いってお正月にするものなの?
数えで厄年になる新年にしますが誕生日などの節目でも大丈夫。
厄年はその人の一生の間に、病気や災難などの厄にあうおそれが多いといわれる年のこと。
男性では25と42、女性は19と33歳がこの厄年にあたります。
厄払いは、数えで厄年になる年の新年に行いますが、誕生日などの節目に行う場合も多いようです。
ポイント
厄払いをするしないは個人の自由ですが、厄年は体の変わり目でもあり、お参りすることで気を引き締め、自己管理に気を配るきっかけにもなります。
破魔矢ってどこに飾るのがふさわしい?
人の息がかからないところ、つまり鴨居などの高いところに飾りましょう。
魔を打ち破るといわれる破魔矢は、いまではお正月の縁起物のひとつ。
初詣の帰りに破魔矢を持っている人を多く見かけますが、いったいどこに飾ればいいのかと迷ってしまいます。
破魔矢は人の息がかからない高いところに飾るのが一般的です。
ポイント
日本間があれば鴨居を利用して飾りますが、なければカーテンレールに挿したり、壁の上のほうにピンでとめておいてもいいのだそうです。
既婚だけど二十歳の私は振り袖を着ちゃいけないの?
友人の結婚式などに和風のパーティドレスとして着るならいいけど身内が集うときは避けて。
美しくあでやかな振り袖。着たい気持ちはよ~くわかりますが、タイミングをはずすと、ちょっと大変です。
例えば友人の結婚式やパーティーに和風のパーティードレスと考えて着用する分にはかまいませんが、親戚が集まる席や身内も参加する結婚式などでは振り袖はダメ。
結婚後は黒留め袖か色留め袖を着るのが常識です。
また、和風のドレスとして利用できるのもせいぜい二十歳前後の話。
ポイント
その年齢を超えたら、振り袖のことはきっぱりとあきらめたほうが良さそうです。
和装のときのアクセサリーにタブーはあるの?
ピアスやイヤリングはダメ。時計はバッグに忍ばせた方が着物姿がより映えます。
着る機会があまりない着物ってアクセサリーや持ち物にも迷いますよね。
でも、お正月だから少し華やかにと思って飾りすぎるのは禁物。
和装の場合、アクセサリーはほとんどダメと考えたほうがよさそうです。
具体例を挙げると、イヤリング、ピアス、ブレスレットはつけません。
また腕時計や指輪も本来はダメ。
ポイント
結婚指輪は別としても、指輪や腕時計は着物の袖口を傷めることもあるので、時計は懐中時計やペンダントタイプのものが適しています。
着物だとうまく歩けない!上手に歩くコツは?
ひざを離さないようにすると自然と内股になりますよ。
着物で歩幅を広く、さっそうと歩いている人って見かけません。
というのも、着物を着て歩くと、洋服のときのような足運びができず、自然と歩幅が小さくなるからです。
なのにムリして大きく歩こうとすると、裾から着くずれしてしまうので気をつけましょう。
ポイント
上手に歩くコツは、両ひざを離さないようにすること。
こうすれば自然と内股になり、足も疲れず、美しく歩くことができます。
着物のときトレイが和式だと不安です
和式のほうが裾が汚れにくいもの!洗濯ばさみを用意すると役立ちます。
洋式トイレのほうが座ったり立ったりもラク、と思いがちですが、実は和式のほうが着物の裾を汚す心配が少ないのです。
洋式だと、着物の裾をまくっているときに便座の上ぶたを巻き込むこともあり、便器の位置が高い分だけ、体を動かすのもひと苦労。
どちらのタイプでも洗濯ばさみを持っていると役立ちます。
ポイント
裾や袖を洗濯ばさみで帯にとめておけば汚さず、一連の動作がスムーズになります。
おじぎのしかたって洋服のときと違う?
手の添え方が美しさのポイント。襟足の見えすぎにも気をつけて。
洋服の場合にもいえますが、着物姿でペコッとおじぎをするのは見ていて格好悪いし、礼儀的にもNG。
お正月を機会に恥をかかないおじぎのしかたをマスターしましょう。
ポイント
座っての場合は、体から15~20㎝ほど離れたところに指先をついて、両手が三角になるように指先をそろえておじぎします。
また立礼も手を前に添えて。
襟足を見せすぎないよう45度くらいの角度が綺麗ですよ。
正座が苦手!横座りはダメですか?
足の指先を組み直せばしびれにくいですよ。我慢できなければ素直に申し出て。
畳の部屋に通された場合、着物でも洋服でも正座するのがマナーです。
でも足が痛くなってもくずしちゃいけないんですか?
マナーは常識が優先するもの。
ポイント
我慢できなければ「着慣れないものですから・・」と素直に申し出てくずしても、マナー違反ではありません。
座り直したり、足の指先を組み替えたりすると長く正座ができますよ。
足が動かしにくいけど車にはどうやって乗るの?
車のシートに腰をかけてから足を運ぶとスマートに乗ることができます。
着物で車に乗り込むときは、まず腰からが基本。
やや後ろ向きになって車のシートに腰をおろし、最初に上半身を車の中へ。
次に足先を揃えて、腰までまわすようにしながら足を引き入れます。
ポイント
このとき、後ろの裾を少しつまむようにすると、裾を汚す心配もありません。
お歳暮っていつまでに贈ればセーフ?
せめて12月25日までに相手に届けましょう。
日頃の感謝を込めて贈るお歳暮は、年内に贈ればよいとされていますが、できれば12月25日頃までには届けるようにしたいものです。
また、最近ではデパートなどで手配するのが当たり前のように思われがちですが、本来は自分で届けるもの。
ポイント
自分で持っていけない場合は、贈った旨を書き添えたあいさつ状を出すようにしましょう。
あいさつ状は封書が原則で、品物には入れず、別送にします。
不幸があったお家にはお歳暮は控えるべき?
お歳暮は感謝のしるし。不幸があった方へ贈っても、また不幸があった家から贈るのもかまいません。
喪中の方に贈り物を、というとためらってしまいそうですが、お歳暮は「お祝い」ではなく、感謝を表すもの。
喪中の方へ贈っても、また自分が喪中の場合でもお歳暮を控えることはありません。
ポイント
ただし、紅白の水引やのし紙は避け、奉書紙などの白い紙に「御歳暮」とだけ記すなどの気配りは必要です。
のし紙のかわりにリボンじゃいけない?
リボンでもかまいませんが、目上の人にはのし紙が一般的です。
お歳暮とお年賀を比べると、少し自由がきくのがお歳暮。
相手が喜ぶ顔を想像しながら、かわいくラッピングしてリボンを、というアレンジも楽しいのではないでしょうか。
でも上司など目上の方へ贈る場合のお歳暮やお年賀は、のし紙をかけるのが一般的。
贈り物は、相手のことを大切に考えて成り立つもの。
ポイント
形式にこだわりすぎる必要もないけど、自分の好みを押しつけないのもマナーですよ。
お歳暮のお返しって必要ですか?
原則として、お歳暮の返礼は不要です。どうしてもという場合には、お年賀のタイミングで。
思いもかけない人からお歳暮をいただいたから、あわててお歳暮を送り返す、なんて必要はまったくありません。
お世話になっている人に感謝の気持ちとして贈るのですから返礼に品物を贈るのは逆におかしいもの。
ポイント
どうしてもけじめをつけたいということなら、お年賀など、少し間をおいたタイミングで。
お歳暮のお礼ってどうすればいい?
お歳暮をいただいたらお礼状を出すのがマナーです。
返礼は不要でもお歳暮を受け取ったら、必ずお礼状を書きましょう。
ちゃんとしたことを書かなくちゃと力む必要はなく、喜びの気持ちを素直に伝えるのがベスト。
もらって嬉しいという気持ちを込めれば十分です。
ポイント
また「さっそくみんなでいただきました」など、いただいた品物にちょっとでもふれるようにしたいものです。
喜びが消えないうちに書いて、すぐに投稿を。
お歳暮はどんなものを贈るのがいいの?
目上の人には食べ物などの消えてしまうものがベスト。
日持ちがして相手に迷惑がかからないものを選びましょう。
相手の好みを知っている間柄なら、喜びそうな趣味のものを贈るのも差し支えありません。
でも好みがわからない場合や目上の方へは、食べ物や飲み物などの消えてなくなる食品や、日用品がおすすめです。
ポイント
年末はおせちの準備などで、冷蔵庫もいっぱい、室温で保存のきくものを選ぶのもポイントです。
まとめ:お正月にすることはマナーを知る機会でもある
普段の生活ではあまり意識することではなくても、日本の年末やお正月には昔からのマナーも存在します。
時代が変わり古い常識が薄れていく現代ですが、良い伝統は受け継いでいきたいものですね。
歳を重ねるごとに人との付き合い方も深くなります。
1年の締めくくりの年末、新たな1年の始まりのお正月を有意義に過ごしていきましょう。